城ケ島と三崎港は、神奈川県の三浦半島の最南端にある観光地です。城ケ島は自然豊かで、三崎港はマグロで有名です。
この記事では、城ケ島観光の見どころや、所要時間、アクセス、三崎港のマグロのランチの人気店などについてお伝えしていきます。
城ケ島観光の見どころと所要時間
城ケ島とはどんなところでしょうか?
城ケ島とは
城ケ島は、神奈川県の三浦半島の最南端にある島です。東西に細長い島で、ミシュラン・グリーンガイドジャポン2つ星の「近くにいれば寄り道をして訪れるべき場所」として認定されています。
本土と城ヶ島の間には城ケ島大橋という長さ575mの橋がかかっています。この橋は車だけでなく自転車や徒歩でも渡ることが出来ます。車だと一瞬で通ってしまいますが、徒歩では約7分~10分位かかります。高さが約20mあるので見晴らしがよく「かながわの景勝50選」にも選ばれています。
以前は車で橋を通る際は通行料金がかかっていましたが、2020年4月からは無料になりました。
また、本土からは城ケ島大橋を通って行く以外に、三崎漁港から城ケ島まで「さんしろ」という渡し船が出ているので、これに乗船すれば5分で城ケ島に行くことができます。
島内をおおまかに分けると、東側に県立城ケ島公園があり、南側に馬の背洞門があり、西側に長津呂崎という岩場や城ケ島灯台や商店街があり、北側には北原白秋詩碑があります。
島内では、散策やハイキングの他、磯あそび、釣り、ダイビングなども楽しむこともできます。
J’sフィッシングでは釣竿や持ち帰り用の箱もあるので初心者でも釣りを楽しめますし、城ケ島ダイビングセンターではライセンスを持っている方はもちろん、ライセンスが無い方も体験ダイビングができます。
例年1月中旬~2月下旬には10万本もの水仙が咲き、水仙まつりが開催されます。
年間を通して、土日祝日は混んでいますが、特にゴールディウィークや夏は多くの人で賑わいます。
このように城ケ島は自然豊かで、色々と楽しめる公園です。
県立城ケ島公園
県立城ケ島公園は城ケ島の東側にあり、細長い岬のようになっていて、先端に灯台があります。
入園料は無料です。休業日は12月29日~1月3日です。入園時間の制限はありません。
但し、駐車場は24時間ではなく、以下のように時間が決まっていますのでご注意ください。
駐車料金は1日450円です。城ヶ島駐車場ワンデーパスも利用できます。収容台数は198台です。
4/1~9/30 | 8:00~19:00 |
10/1~3/31 | 8:00~17:00 |
園内には、緑陰広場やウミウ生息地、うみのね広場、ピクニック広場、第一展望台と第二展望台、安房埼(あわさき)灯台があります。
展望台は360度パノラマビューで、三浦半島や房総半島が見えます。また天気のいい日は大島や富士山などが見えることもあります。
公園の先端にある安房埼(あわさき)灯台は、えんぴつのように先端がとんがった形ですが、三浦大根がモチーフになっています。確かに、上の方は真っ白で下の方はきみどりいろになっていて、とてもかわいらしい灯台です。
城ヶ島にはこの安房崎灯台ともう一つ城ケ島灯台があり、ペア灯台になっていて「恋する灯台」として有名です。
公園の正面入り口から岬の先端にある安房埼灯台まではほぼ平坦な道で徒歩10~15分です。お急ぎなら30分位で一周できますが、ゆっくり景色を見たりするともっとかかるかもしれません。
馬の背洞門
城ヶ島の南側にあるのが名所の馬の背洞門(うまのせどうもん)です。
自然が作りだした海触洞穴で、高さが8m、横幅は6mあります。昔は洞穴の上に登れたそうですが、現在は登ることは禁止されています。下の少し離れた場所からなら見ることが出来ます。間近で見るとすごい迫力があります。
洞穴越しに、青い空と海が見えてとてもきれいです。朝日や星空などもきれいに見えるようで、天の川が見えることもあるそうです。
長津呂崎
長津呂(ながとろ)崎は、城ケ島の西側から馬の背洞門辺りまで広がっている岩畳のある海岸です。珍しい地層がたくさんあります。少し歩きにくいですが、磯遊びもできます。
西側にあるので、天気のよい日は富士山が見えることもあります。
城ケ島灯台
城ヶ島の西側にあるのが城ケ島灯台です。明治時代に完成し関東大震災の時に倒壊しましたが、再建され現在に至っています。城ケ島公園の安房埼灯台とともに「恋する灯台」に認定されています。
白秋碑
白秋碑と白秋記念館は、城ケ島の北側で城ヶ島大橋の下にあります。白秋碑に刻まれているのは、北原白秋が作った「城ヶ島の雨」の一節です。
ここでは磯遊びができ、ビーチサイドバーベキューもできます。レンタルサービスを事前に予約すれば、手ぶらでバーベキューを楽しむことができます。
予約は、城ケ島のホームページのビーチサイドバーべキュー城ケ島白秋苑から行ってください。
城ケ島観光ルート
見どころがいっぱいの城ケ島ですが、どうやってまわってみましょうか。
ハイキングコース
城ケ島ハイキングコースは1.2㎞です。徒歩約40分~1時間位です。
東側からのコースと、西側からのコースがあります。そして、その中でも岩場の海側コースと、丘側の水仙コースがあります。
東側からのコース
城ケ島公園→ウミウ展望台→馬の背洞門→海側コースで長津呂崎か、水仙コースでみはらし広場→城ケ島灯台→城ケ島商店街
西側からのコース
城ケ島商店街→城ケ島灯台→海側コースの長津呂崎か、水仙コースのみはらし広場→馬の背洞門→ウミウ展望台→城ケ島公園
行きに海側コースを歩いたら、帰りは水仙コースを歩くという風にルートを変えてもいいですし、行きも帰りも同じルートでも景色の見え方が違うのでいいですね。
一周コース
これは、最初に停めた駐車場まで1周まわって戻ってくるにはどうしたらいいかと筆者が考えた道順です。
◆白秋碑からスタートする場合
バスの場合は白秋碑前バス停で降ります。車の場合は城ケ崎公園第2駐車場に駐車します
↓
徒歩15分で城ケ島公園(公園内の散策約30分)
↓
徒歩10分でウミウ展望台
↓
徒歩3分で馬の背洞門
↓
海側コース徒歩30分で長津呂崎か、水仙コース徒歩20分でみはらし広場
↓
徒歩5分で城ケ島灯台
↓
徒歩1分で城ケ島商店街
↓
すぐに城ケ島バス停と、渡し船「さんしろ」発着場のJ’sフィッシング前。
↓
バスや船で城ケ島に来た場合は、城ケ島バス停からバスに乗り三崎港や三崎口駅に向かうか、J’sフィッシング前から渡し船「さんしろ」に乗って三崎港へ行くことができます。
車で城ケ島に来て、白秋碑のそばの城ケ島第2駐車場に車を停めている場合は、白秋碑に向かって道路を約15分歩くか、バスに乗って白秋碑バス停で降ります。
◆城ケ島バス停付近からスタートする場合
バスの場合は、城ケ島バス停で降ります。車の場合は第1駐車場か第2駐車場に駐車します
↓
徒歩すぐ城ケ島商店街
↓
徒歩1分で城ケ島灯台
↓
徒歩5分でみはらし広場か、長津呂崎
↓
水仙コース徒歩20分か、海側コース徒歩30分で馬の背洞門
↓
徒歩3分でウミウ展望台
↓
徒歩10分で城ケ島公園
↓
徒歩15分で白秋碑
バスや船で城ケ島に来た場合は、白秋碑バス停からバスに乗り三崎港や三崎口駅に向かうか、白秋碑苑内から渡し船「さんしろ」に乗って三崎港へ行くことができます(但し、白秋碑から渡し船は1日に4便しかないので、島内1周してきた後すぐに船があるわけではありません)
車で城ケ島に来て、城ケ島バス停のそばの第1駐車場か第2駐車場に車を停めている場合は、城ケ島バス停に向かって道路を約15分歩くか、バスに乗って城ケ島バス停まで行きます。
別に島内1周したいわけではないとか、そんなに歩くのはちょっと厳しいという場合は、
例えば、東側からスタートして城ケ島公園から馬の背洞門までなら徒歩15分位です。往復すると30分かかりますが。
あとは、西側からスタートして城ケ島バス停付近から馬の背洞門までなら徒歩30分です。往復すると1時間かかりますが。
島内を歩くと結構時間がかかりますし、車で行く場合、ハイキングをしたのはいいけど駐車場まで遠くなって困ってしまうこともあります。そういう場合は無理せずに、今回は西側だけまわる、今回は東側だけまわるという風にしてもいいと思います。
渡し船「さんしろ」
渡し船「さんしろ」
城ケ島の対岸の三崎港にある産直センターうらりから発着し、城ケ島の西側の海上イケス釣堀J’sフィッシングや、城ケ島の北側の白秋公園を周遊する渡し船が「さんしろ」です。乗船時間は5分程です。料金は、大人は500 円、小人300 円。一日乗り放題券だと大人は1,000円で、小人は600 円です。
三崎港に車を停めてから渡し船「さんしろ」で城ケ島に行ってみたり、城ケ島に車を停めてから渡し船「さんしろ」で三崎港に行ってみたり、往復してみたりと楽しみ方は色々です。
船便は多くはないので、時刻表を確認してから観光してね!
城ケ島へのアクセス
城ケ島へのアクセスは以下のとおりです。
電車とバスを乗り継いで行く場合
京浜急行線の三崎口駅で下車し、2番のりばから城ケ島ゆきのバスに乗り約30分です。
または、JR横須賀線の久里浜駅で下車し、歩いてすぐの京浜急行線の京急久里浜駅から三崎口ゆきに乗車し三崎口駅で下車。2番のりばから城ケ島ゆきのバスに乗り約30分です。
また、三崎口駅では、乗り捨て可能なレンタサイクル(有料)もありますので、自転車で城ヶ島まで行くこともできます。約40分位かかりますが。
車の場合
- 横浜横須賀道路の衣笠ICから三浦縦貫道路に進み、林出口を左折するか、高円坊出口を右折し、国道134号に進み、引橋の信号から県道26号に進むと城ヶ島に着きます。
- 横浜横須賀道路の佐原ICでおりて、三浦海岸の信号を直進し、引橋の信号から県道26号に進むと城ヶ島に着きます。
- 横浜横須賀道路の佐原ICでおりて、三浦海岸の信号を左折し、県道215号に進むと城ヶ島に着きます。
城ケ島の駐車場
城ヶ島には公共の駐車場が6つあります。城ヶ島ワンデーパス(一日共通駐車券)を使うと、1日450円でどの駐車場にも何回でも駐車できてお得です。
島内の東側にある公園第1駐車場と公園第2駐車場
営業時間は4月から9月は8時00分から19時00分、10月から3月は8時00分から17時00分
島内の西側にある第1駐車場~第4駐車場は24時間営業です。
三崎港でのマグロのランチの人気店
電車とバスをご利用の方は、京浜急行の「みさきまぐろきっぷ」を使うと、電車・バスの乗車券の他に、好きなお店を選んで食事ができる「まぐろまんぷく券」などがセットになっています。この「まぐろまんぷく券」が使える加盟店は、どこも混んでいます。ランチが始まる前に着いていた方が待ち時間は少なくてすみます。
三崎港周辺にはマグロのランチの人気店がたくさんあります。「みさきまぐろきっぷ」が使えるお店もたくさんありますが、その中で産直センターうらりのすぐそばのお店をご紹介します。
- 鮮味楽(せんみらく)
三浦市三崎5-5-1
もし車で行く場合は、4,000円以上の飲食をしたら、隣の産直センターうらりの駐車場のサービス券をもらえて、1時間駐車料金が無料になります。 - まぐろ食堂七兵衛丸
三浦市三崎5-5-4
もし車で行く場合は、2,000円以上の飲食をしたら、隣の産直センターうらりの駐車場のサービス券をもらえて、1時間駐車料金が無料になります。
マグロとってもおいしいよ!
三崎港のマグロのランチの人気店と城ケ島観光の見どころ、所要時間とアクセスのまとめ
- 城ケ島観光の見どころは、県立城ケ島公園(特に安房崎灯台)、馬の背洞門、長津呂崎、城ケ島灯台、白秋碑。
- 城ケ島観光の所要時間は、ハイキングコースは40分~1時間位。一周回ると2時間位。城ケ島公園から馬の背洞門までなら15分位。城ケ島バス停から馬の背洞門までなら30分位。
- 城ケ島への電車とバスのアクセスは、京浜急行線の三崎口駅で下車し、2番のりばから城ケ島ゆきのバスに乗り約30分。
- 城ケ島への車でのアクセスは、横浜横須賀道路の衣笠ICか佐原ICから。
- 三崎港周辺にはおいしいマグロのランチをやっているお店がたくさんある。電車とバスをご利用の方は「みさきまぐろきっぷ」を利用するとお得。
城ケ島は自然豊かで見どころがいっぱいの島です。すぐ近くの三崎港はおいしいマグロのお店がたくさんありますので、城ケ島観光と三崎港でのマグロのランチ両方とも楽しんでみてはいかがでしょうか。