神奈川県の江の島は全国的にも有名な観光地です。
交通のアクセスもよく、デートや遠足、おでかけの定番スポットとなっています。
この記事では、江の島観光一周の所要時間や、遊覧船べんてん丸の運行状況や料金、電車でのアクセス方法などについてお伝えしていきます。
江の島のご紹介
「江の島」と「江ノ島」の表記はどちらも正しいそうです。
住所表記や島内は「江の島」で、鉄道会社の駅名は「江ノ島」の傾向があるそうです。
そして島内にある江島神社は「えのしまじんじゃ」と読みますが、「の」も「ノ」も無い「江島」と表記します。
全国的にも有名な観光地で見どころも多いので、1回で全部は見きれないことも多い江の島ですが、主なスポットを簡単にご紹介します。
◆弁財天仲見世通り
入口から江島神社まで続く表参道で、飲食店やお土産やさんなどがあります。
海鮮丼やさざえのつぼ焼きなどが店内で飲食できたり、お饅頭やたこせんべいなどの食べ歩きをしている人も多いです。
◆エスカー
1961年にできた日本初の屋外エスカレーターで、頂上付近まで徒歩だと約20分かかりますが、エスカーだと約4分で行けます。
ちなみに、初詣の時にエスカーに乗り江島神社の手前で降りると、係員さんが居て、お参りのために並んでいる方達の列に、タイミングをみて入れてもらえます。
◆江島(えのしま)神社
日本三大弁財天を祀る神社で、辺津宮(へつみや)、中津宮、奥津宮の3社からなっています。
◆江の島サムエル・コッキング苑
南洋の植物が植えられている庭園です。カフェもあり、お子さんが遊べる白い大きな遊具ふわふわドームもあります。
◆江の島シーキャンドル(展望灯台)
江の島サムエル・コッキング苑の中にある日本初の民間灯台です。
展望室や屋上からは360度大パノラマが広がっていて、富士山や丹沢、湘南海岸、東京方面などを見ることができます。
屋上は屋根が無く開放的でとても気持ちがいいです。
◆稚児ヶ淵(ちごがふち)
島の西南側に広がる海食台地です。
磯釣りや磯遊びをしている人がたくさんいます。
この付近を通る葉山マリーナから出航しているクルーズ船が見える時があります。筆者も実際にそのクルーズ船に乗り、海上から稚児ヶ淵を眺めたことがあります。見え方が違って面白いです。詳細はよろしければ下記の別記事をご覧ください。
稚児ヶ淵には、遊覧船べんてん丸の乗り場もあり、これに乗ると江の島弁天橋の本土側まで戻ることができます。
◆岩屋
海水の浸食によってできた洞窟です。弘法大師や日蓮上人が修行し、源頼朝が戦勝祈願した場所としても有名です。
◆ふじさわ江の島花火大会
2023年10月7日(土)と20日(金)に開催されます。江の島観光の後に花火大会を観覧されてみてはいかがでしょうか。
詳細は、よろしければ下記の別記事をご覧ください。
江の島観光一周のコースと所要時間
江の島観光には特に決まったコースは無いのですが、コースの例をご紹介します。
江の島の主なスポットの位置ですが、入口側から大まかに言うと、弁財天仲見世通り→江島神社辺津宮→江の島サムエル・コッキング苑と江の島展望灯台→稚児ヶ淵→岩屋となっています。
一番奥の岩屋は、入口からは徒歩約40分かかります。
エスカーに乗ると、徒歩で島内をまわる場合より約20分短縮できます。
但し、稚児ヶ淵側の階段部分にはエスカーはありません。
また、入口側に戻る時も下りのエスカーはありません。
江の島に来た時間帯によって、行きの途中で食事をするのか、帰りの途中で食事をするのかと色々ありますが、島内で食事をする場合は、弁財天仲見世通りや御岩屋道通りにお店があります。
◆歩くのを最小限にする場合(エスカーを利用し、帰りは遊覧船べんてん丸に乗る)
ただ歩くだけなら約40分~1時間です。
江の島弁天大橋
↓
弁財天仲見世通り(食事ができる)
↓
エスカー1に乗る
↓
江島神社(辺津宮)、八坂神社など
↓
エスカー2に乗る
↓
江島神社(中津宮)など
↓
エスカー3に乗る
↓
江の島サムエル・コッキング苑や江の島シーキャンドル(展望灯台)(食事ができる)
↓
御岩屋道通り(食事ができる)
↓
江島神社(奥津宮)、龍恋の鐘など
↓
階段を降りて行く(約200段)
↓
稚児ヶ淵
↓
岩屋
↓
稚児ヶ淵に戻る
↓
遊覧船べんてん丸が運航していたら乗船
↓
本土側の遊覧船べんてん丸のりばに到着
◆遊覧船べんてん丸には乗らずに島内を往復する場合
ただ歩くだけなら約1時間半~2時間です。
江の島弁天大橋
↓
弁財天仲見世通り(食事ができる)
↓
徒歩で階段を登るか、エスカー1に乗る
↓
江島神社(辺津宮)、八坂神社など
↓
徒歩で階段を登るか、エスカー2に乗る
↓
江島神社(中津宮)など
↓
徒歩で階段を登るか、エスカー3に乗る
↓
江の島サムエル・コッキング苑や江の島シーキャンドル(展望灯台)(食事ができる)
↓
御岩屋道通り(食事ができる)
↓
江島神社(奥津宮)、龍恋の鐘など
↓
階段を降りて行く(約200段)
↓
稚児ヶ淵
↓
岩屋
↓
稚児ヶ淵に戻る
↓
階段を登る(約200段)※登りの階段は結構きついです
↓
御岩屋道通り(食事ができる)
↓
江の島サムエル・コッキング苑あたりに着く(食事ができる)
↓
ここからは下りの階段
↓
弁財天仲見世通り(食事ができる)
↓
江の島弁天大橋
◆先に遊覧船べんてん丸に乗船して、江の島の一番奥の稚児ヶ淵からまわる場合
ただ歩くだけなら約40分~1時間です。
本土側の江の島弁天大橋の遊覧船べんてん丸の乗り場
↓
遊覧船べんてん丸に乗船
↓
稚児ヶ淵
↓
岩屋
↓
稚児ヶ淵に戻る
↓
階段を登る(約200段)※登りの階段は結構きついです
↓
江島神社(奥津宮)、龍恋の鐘など
↓
御岩屋道通り(食事ができる)
↓
江の島サムエル・コッキング苑あたりに着く(食事ができる)
↓
ここからは下りの階段
↓
弁財天仲見世通り(食事ができる)
↓
江の島弁天大橋
結論としては、見どころがたくさんありますので1日ゆっくり過ごすこともできますが、
●片道をただ歩くだけ(食事なしでゆっくり観光もしない)なら約40分~1時間で、
食事やゆっくり観光すると約2時間~半日位です。
●往復をただ歩くだけ(食事なしでゆっくり観光もしない)なら約1時間半~2時間で、
食事やゆっくり観光すると約3時間~半日位です。
筆者がよくやるのは、エスカーに乗り、江の島シーキャンドル(展望灯台)に行ってゆっくりしてから弁財天仲見世通りで食事をするというコースです。
一周というか岩屋までの往復を歩くのは結構疲れるので、1日で何がなんでも一周しなくても、
その日の気分や体力などを考慮して、気楽にまわるのがいいのではないでしょうか。
えのすい(=新江ノ島水族館)にも行くと、プラス1時間~2時間位かかるようです。
遊覧船べんてん丸
遊覧船べんてん丸とはどんな船でしょうか。
本土側と江の島の南西側にある稚児ヶ淵を行き来している遊覧船がべんてん丸です。
37名乗りで小さめな船なので、遊覧船というよりは渡し船という感じです。
島内の階段は結構きついので、べんてん丸をうまく利用すると比較的楽にまわれます。
乗船時間は約7分~10分です。
湘南海外や富士山などを見ることができます。
運航時間
平日 | 11:30~16:00 |
土日祝日 | 11:00~16:30 |
海の高波や強風で欠航になる場合があります。
運航情報は毎日11:00頃に確定するので、藤沢市観光センターに電話で聞くか、ホームページの「当日の運航情報」で確認できます。
時刻表は無く、混雑状況を見ながら運航するそうです。
予約は不要というか当日に船が運航するか決まるので、予約はできません。
実際に江の島に行った時やホームページで見るといがいと欠航になっている時が多いです。
不定期運航のようなので、船に乗りたい方は確認してから行ってみてください。
料金は
大人(中学生以上) | 400円 |
小人(6才以上) | 200円 |
5才以下 | 無料(ベビーカーでの乗船は要相談) |
そんなにゆれないし、面白いから乗ってみてね
江の島のお得な周遊券
当日何度でも使える江の島周遊チケットがあります。紙券は主に島内で購入し、デジタル版はEMotかアソビューで購入できます。それぞれのチケットには、夜用のナイトチケットもあります。
◆江の島1day
エスカーとサムエル・コッキング苑とシーキャンドル(展望灯台)と岩屋がセットになっています。
大人1,100円、小人500円。
販売場所は、江の島エスカー1区窓口他です。
◆江の島岩屋シーキャンドルセット券
サムエル・コッキング苑とシーキャンドル(展望灯台)と岩屋がセットになっています。
大人800円、小人350円。
販売場所は、岩屋どうくつ料金所のみです。
◆江の島シーキャンドルセット券
エスカーとサムエル・コッキング苑とシーキャンドル(展望灯台)がセットになっています。
大人700円、小人350円。
販売場所は、江の島エスカー1区窓口です。
この他に、デジタルチケット限定で、えのすい(=新江ノ島水族館)もセットになった「えのしまえのすいエリアパスポート」もあり、EMotかアソビューで購入できます。
また、小田急線、相鉄線、東急線などに「江の島・鎌倉フリーパス」があります。詳細はホームページでご確認ください。
電車でのアクセス
東京駅と新宿駅から行く場合のアクセスです。
東京駅から行く場合
◆JR線で藤沢駅経由で行く場合
JR東海道線(=上野東京ライン)に乗って藤沢駅まで行き(乗車時間約45分)、料金は990円。
↓以下の①か②に乗り換える。
①小田急線の片瀬江ノ島ゆきに乗り換えて、片瀬江ノ島駅で下車(乗車時間約7分)、料金は170円。徒歩2分。
②江ノ電に乗り換えて、江ノ島駅で下車(乗車時間約10分)、料金は220円。徒歩5分。
※藤沢駅では、JR線と小田急線の乗り換えはすぐですが、江ノ電は3~4分位かかります。
◆JR線で大船駅経由で行く場合
JR東海道線(=上野東京ライン)に乗って大船駅まで行き(乗車時間約43分)、料金は830円。湘南モノレールに乗り換えて湘南江の島駅で下車(乗車時間約15分)、料金は320円。徒歩8分。
◆JR線で鎌倉駅経由で行く場合
JR横須賀線に乗って鎌倉駅まで行き(乗車時間は約1時間5分)、料金は950円。江ノ電に乗り換えて江ノ島駅で下車(乗車時間約28分)、料金280円。徒歩5分。
◆最寄り駅から江の島の入り口である「江の島弁天橋」までの所要時間は
小田急線の片瀬江ノ島駅 | 徒歩約7分 |
江ノ電の江ノ島駅 | 徒歩約11分 |
湘南モノレールの湘南江の島駅 | 徒歩約12分 |
江ノ電の駅と、湘南モノレールの駅は近いよ!
新宿駅から行く場合
◆JR線で藤沢駅まで行く場合
JR湘南新宿ラインで藤沢駅まで行き(乗車時間約50分)、料金は990円。
↓以下の①か②に乗り換える。
①小田急線の片瀬江ノ島ゆきに乗り換えて、片瀬江ノ島駅で下車(乗車時間約7分)、料金は170円。徒歩2分。
②江ノ電に乗り換えて、江ノ島駅で下車(乗車時間約10分)、料金は220円。徒歩5分。
※藤沢駅では、JR線と小田急線の乗り換えはすぐですが、江ノ電の乗り換えは3~4分位かかります。
◆小田急線の特急ロマンスカーで行く場合
ロマンスカーえのしま号に乗り、片瀬江ノ島駅で下車(乗車時間は1時間5分~1時間8分)、全席指定ですので、事前予約をおすすめします。料金は1,400円。徒歩2分。
※ロマンスカーえのしま号は、途中の新百合ヶ丘駅、相模大野駅、大和駅、藤沢駅にも停車します。
◆小田急線の在来線で行く場合
・快速急行か急行の藤沢ゆきに乗り、藤沢駅で片瀬江ノ島駅ゆきに乗り換えて、片瀬江ノ島駅で下車(乗車時間は1時間8分~1時間15分)、料金は650円。徒歩2分。
・小田急線の急行の片瀬江ノ島ゆきに乗り、片瀬江ノ島駅で下車(乗車時間は1時間8分~1時間15分)、料金は650円。徒歩2分。
◆JR線で大船駅まで行く場合
湘南新宿ラインに乗って大船駅まで行き(乗車時間約44分)、料金は950円。
湘南モノレールに乗り換えて湘南江の島駅で下車(乗車時間約15分)、料金は320円。徒歩8分。
◆新宿駅から一番早いのは(乗車時間が短いのは)
新宿駅からJR湘南新宿ラインで藤沢駅まで来て、小田急線で片瀬江ノ島に行くのが一番早いようです。
但し、ダイヤによっては乗り換えに時間がかかる場合もあります。
その点、小田急特急ロマンスカーは、乗り換えや待ち時間がなく直に片瀬江ノ島に着くので、早いとも言えます。
◆最寄り駅から江の島の入り口である「江の島弁天橋」までの所要時間は
小田急線の片瀬江ノ島駅 | 徒歩約7分 |
江ノ電の江ノ島駅 | 徒歩約11分 |
湘南モノレールの湘南江の島駅 | 徒歩約12分 |
藤沢からバスの場合
藤沢駅南口の江ノ電バスの3番のりばから、F3系統かF31系統かF35系統のバスに乗り、江ノ島バス停で下車。(乗車時間約15分)1時間に2便位あります。
江の島の中までバスで行ってくれるので、電車の駅(片瀬江ノ島駅、江ノ島駅、湘南江の島駅)から江の島弁天大橋を渡るのが大変な場合は、バスが便利です。
車の場合
◆東名高速道路利用の場合
東名高速道路の海老名JCTから新湘南バイパスに入り、茅ヶ崎海岸ICで降りて、国道134号線を左折し江の島方面へ(茅ヶ崎海岸ICからは約20分)
◆東京方面から横浜新道を利用の場合
横浜新道から国道1号線をに入り、江の島・藤沢方面へ
駐車場情報
江の島には駐車場がたくさんあります。
島内の駐車場
観光協会江の島 | 24時間営業 | 1時間400円 | 74台 |
江の島なぎさ駐車場 | 7月8月6:00~21:00 それ以外7:30~21:00 | 1時間400円 | 327台 |
県営江の島駐車場 (湘南港臨港道路附属 駐車場) | 5:00~21:30 | 1時間300円で、4時間超えると1,500円 | 347台 |
江の島かもめ駐車場 | 5:00~21:30 | 7月8月は1時間400円 それ以外は1時間350円 | 188台 |
片瀬海岸周辺
藤沢市片瀬東浜 駐車場 | 24時間営業 | 1時間400円 | 45台 |
江ノ電駐車センター | 4:00~23:00 | 7月8月は30分250円 9月~6月は30分200円 | 200台 |
片瀬海岸地下駐車場 | 7月8月は7:00~21:00 それ以外の平日は9:00~18:00 土日祝日は7:00~19:00 | 7月8月は30分260円 それ以外は30分210円 | 200台 |
この他にもたくさんあります。
周辺情報
本土側(江の島の対岸)の片瀬西浜には、えのすい(=新江ノ島水族館)があります。
営業時間はおおむね9:00~17:00ですが、季節によってかなり変動が有ります。
大人 | 2,500円 |
高校生 | 1,700円 |
小中学生 | 1,200円 |
幼児(3歳以上) | 800円 |
各種電鉄乗車券提示での入場料割引、パックプラン、前売り券などでお得に入場できます。詳細はホームページで確認ください。
江の島観光一周の所要時間、遊覧船べんてん丸の運行状況や料金・電車でのアクセス方法のまとめ
- 1日ゆっくり過ごすこともできますが、片道をただ歩くだけ(食事なしでゆっくり観光もしない)なら約40分~1時間で、食事やゆっくり観光すると約2時間~半日位。往復をただ歩くだけ(食事なしでゆっくり観光もしない)なら約1時間半~2時間で、食事やゆっくり観光すると約3時間~半日位。
- 遊覧船べんてん丸は、時刻表は無く、混雑状況を見ながら運航していて、海の高波や強風で欠航になる場合があります。運航情報は毎日11:00頃に確定するので、藤沢市観光センターに電話で聞くか、ホームページの「当日の運航情報」のところで確認できます。
- 遊覧船べんてん丸の料金は、大人(中学生以上)は400円、小人(6才以上)は200円、5歳以下は無料。
- 電車でのアクセスは、小田急線、江ノ電、湘南モノレールが最寄り駅。
景色もよく、おいしいものがたくさんあり、何度行っても新しい発見があって楽しいところです。交通のアクセスもいいので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。